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3つのイベント

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12月2日(土)には、当館とフラワーセンターで3つのイベントがありました。

①12:00頃(フラワーセンター)
「コッパディ姫路」
小さくもかっこいいクラシックスポーツカーが100台ほど整列しました。
俳優の唐沢寿明さんも登場し、
当館の受付嬢も大興奮。
古代鏡展示館の前を疾走
②13:30~15:00(古代鏡展示館)
講演会「まぼろしの器、唐三彩の実態」
企画展に関連した外部講師による講演会で、
奈良文化財研究所の神野恵さんに最新の唐三彩研究について、
お話いただきました。
唐三彩の基礎的かつ最新の研究成果や
唐三彩の窯が4m以上も埋まっていること、
奈良三彩への影響の程度など、
直接、資料に触れてこられた方にしかできないお話をうかがうことができました。
当館所蔵の唐三彩の俑のような大型の作品については、
どんな窯で焼かれたのか、まだ明らかにされていない、ということでした。
皆さん、熱心に耳を傾けておられました
③17:00~20:00(フラワーセンター)
イルミネーション「花と光のクリスマス」
12月24日までの土日に実施します。
この日は初日。
寒い中、多くの方々がカメラを片手に観覧されていました。
おでんもおいしかったです。
虹色のトンネル

俑の顔出しパネル

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すっかり寒くなりました。
フラワーセンターも紅葉から落葉へと変わりつつあります。

池の水もずいぶんと干上がり、
隠れていた地形が表れてきました。
この池の周りは亀ノ倉遺跡という旧石器時代(約2万年前)の遺跡で、ナイフ形石器が採集されているそうです。

それはさておき、、、
現在開催中の「三彩の俑たち」が顔出しパネルになりました。
天王俑と文官俑があります。


天王俑には悪を撃退する役割があります。
できるだけ強い(こわい)顔で臨みましょう。

文官俑はエリート官僚です。
俑に負けないぐらいの賢そうな顔を出しましょう。

1,300年前の唐の都にも、こんな顔をした人が居たかも知れませんよ。
(メガネはなかったけど、、、)

レストハウス「フルーリ」のメニューと四神十二支紋鏡

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古代鏡展示館のある県立フラワーセンターには、レストハウス「フルーリ」があり、本当においしい食事を召し上がっていただけます。

先日は、そのうち「十六彩膳」をいただきました。

大きな箱を開けると、中には16の小鉢がきれいに並べられていました。

レストハウス「フルーリ」の十六彩膳
このお食事を見たとたんに頭に思い浮かんだものがあります。
「あっ、四神十二支紋鏡みたい、、、」

ちょっと、職業病とも思える反応ですが、
毎日、お客さんとお話をしながら鏡の紋様を見ているためかも知れません。

四神十二支紋鏡とは、鏡の中央に四神(玄武/げんぶ、朱雀/すざく、青龍/せいりゅう、白虎/びゃっこ)、その周囲に十二支(ね、うし、とら、う、たつ、み、うま、ひつじ、さる、とり、いぬ、い)が巡るという紋様で、両者が東西南北の方位を合わせて配置されています。

四神はそれぞれ北南東西を司る霊獣で、十二支の動物は方位を表しています。今でも「乾(いぬい)」とか「巽(たつみ)」といった方角を示すことばとして残っています。
 ※艮(うしとら)=うし・とら=丑と寅の間の方向=北東
  巽(たつみ)=たつ・み=辰と巳の間の方角=南東   坤(ひつじさる)=ひつじ・さる=未と申の間の方向=南西   乾(いぬい)=いぬ・い=戌(いぬ)と亥(イノシシ)の間の方角=北西
一例ですが、明石城の南東隅にある櫓を巽櫓(たつみやぐら)、南西隅の位置にある櫓を坤櫓(ひつじさるやぐら)と呼ばれています。
四神十二支紋鏡(図録184 隋-唐)
お食事の容器は方形ですが、内側の4品が四神に、外側の12品が十二支に思えませんでしょうか、、、、、

なお、「十六彩膳」は2,500円ですが、お試し期間中は2,000円ということです。
この機会に是非ご賞味下さいませ。

団体予約も承っております。(電話:0790-47-1182)

精緻な細工 貼銀鏡の魚々子紋(ななこもん)は2万5千個

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銅鏡には、宝飾鏡(ほうしょくきょう)とよばれる装飾性の強い一群があります。
千石コレクションの宝飾鏡には象嵌鏡、貼銀鏡、螺鈿鏡、平脱鏡の大きく4種類があります。
そのうち、貼銀鏡には魚々子紋(ななこもん)と呼ばれる細工があります。
貼銀鍍金双獣双鳳紋八稜鏡(唐 図録244、千石氏蔵)
貼銀鏡とは、銅鏡の背面(裏面)全面に銀の板を貼り付けたもので、当時の高級調度品である銀器の制作技法が取り入れられています。

銅鏡に銀板が貼り付けられた合わせ目
貼り付けられた銀の板には、あらかじめ紋様が打ち出されており、この紋様の隙間に魚々子紋がびっしりと打ち込まれています。

小円が魚々子紋

さて、この魚々子紋、先端が筒状になった工具を一つずつ打ち込むことでできていますが、工具先端の直径は0.5mm程度しかありません。 そして、その数をこの鏡で概算したところ、約2万5千個と算出できました。 若干の重複するところがあるものの、ほとんど隙間がなく整然と並ぶように打ち込まれた魚々子紋を見ていると、職人の緊迫した息づかいが聞こえてくるようです。

銅鏡の基礎②「銅鏡は何でできている?」

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銅鏡は銅の合金でできています。

その比率は時代や地域によって異なっていますが、基本は銅、錫(スズ)の合金です。
この銅とスズの合金のことを「青銅(Bronze)」というので、正しくは「銅鏡」ではなく「青銅鏡」ということになります。

この合金の種類と比率については、正倉院宝物を中心に分析されたデータがあります。

それによると、正倉院の銅鏡は

主成分として「銅、スズ、鉛、ヒ素」、
微量成分として「鉄、ニッケル、銀、アンチモン、ビスマスなど」

があり、
主成分である元素の科学組成から

A群鏡:銅約70%、スズ約25%、鉛約5%
B群鏡:銅約80%、スズ約20%、ヒ素1~3%
C群鏡:銅、スズを主成分とし、鉛、ヒ素を少量含むが、成分比にまとまりがない。

の3つのグループに分けられるそうです。

そして、それぞれを他の銅鏡と比較検討した結果、
A群鏡=唐鏡
B群鏡=日本国産官営工房製鏡
C群鏡=日本国産私営工房製鏡
であろうと推定されています。

正倉院鏡の主要成分元素組成
しかも、このA群鏡の成分比は前漢時代(約2,200年前)の鏡からほぼ変わっておらず、極めて理にかなっていたようです。

それは、
①姿見であるため、できるだけスズの比率を多くし、明るい白銅色に仕上げる必要があったこと
②細かな紋様まで表現できること
③金属を溶かす温度をできるだけ低くすること
そして何よりも
④制作時に壊れないこと
⑤完成後も壊れにくいこと

こうした条件をクリアーするのがA群鏡の成分比であり、特にこの成分比を「中国鏡の標準的化学組成」と呼ばれています。

前回の「銅鏡の基礎①」でお伝えしましたように、表面は鏡として白銅色に仕上がっています。
ということは、裏側も同じ白銅色だったはずです。

発掘調査の出土品とはずいぶんイメージが違いますね。

<参考文献>
成瀬正和 1999「正倉院鏡を中心とした唐式鏡の化学的調査」『古代の鏡』日本の美術393 杉山洋編 至文堂

中秋の名月

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今年の中秋の名月は10月4日(水)だそうです。

♪ う~さぎ、うさぎ 何見てはねる
 十五夜お月様 見ては~ね~る ♪

わらべ唄の「うさぎ うさぎ」です。

「十五夜お月様」とは、月の満ち欠けの約半分である15日目が満月とされたことからきており、特に「中秋の名月」は旧暦で秋(7・8・9月)の真ん中の「8月15日」とされています。

さて、このわらべ唄にあるように、日本では月にはウサギがつきものです。

では、中国は?というと、それがわかるぴったりの鏡があります。

その名も「月宮図鏡(げっきゅうずきょう)」(または月宮鏡)。
「嫦娥奔月(じょうがほんげつ)」という月にまつわる伝説が表されています。

 月宮図鏡(唐 15.6cm)   鏡背面の全面を月に見立て、そこに月に関係する伝説を表しています。
構成要素は、①中央の樹、②右側の女性、③右下のウサギ、④左側の女性、⑤左下のカエル、の5つです。

① 中央の樹は、月に生えるという「桂樹」です。しかし、日本語でいうところの「桂樹」や「桂」とは別物だそうで、日本で言うキンモクセイ、ギンモクセイにあたるのだそうです。
この月に生えているという「桂樹」は、高さが100mを超え、切り倒してもすぐに再生するという恐るべき回復力があるそうです。
別の伝説によると、かつて呉剛という男がこの樹を切るという罰を与えられたのですが、樹は切る端から再生したため、永年に渡ってつらい仕事を続けなければならなかったそうです。

② 右側の女性はいろいろと説がありますが、西王母(せいおうぼ)と考えました。西王母は西方の山に住む女仙で、不老長寿の術を得意とします。
非常に有名な女仙で、二千数百年前から信仰されており、多くの鏡にも登場するほか、『西遊記』に登場したり、日本でも能の演目「西王母」として取り上げられたりしています。

③ 右下のウサギは、臼と杵(きね)で何かをつくっています。日本では「月にいるウサギは餅をついている」というのが定番ですが、中国では「白ウサギが不老長寿の仙薬をつくっている」と考えられています。
白兎(はくと)や玉兎(ぎょくと)とも呼ばれています。

白兎(玉兎)
④ 左の女性は羽衣をまとい、左手には容器を持っています。この女性は「姮娥(こうが)」あるいは後に「嫦娥(じょうが)」と呼ばれるようになった方で、弓の名人である「羿(げい)」の奥様…

鏡子の鏡通信⑩「サル? ネコ? カンガルー?」

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10月ですね。いよいよ“食欲の秋”到来です!!!
それはさておき・・

前回登場した、鏡子のオススメ『五獣紋鏡』!
そうです、ファイブモンキーズです(^o^)/


このコたちに対して「サルには見えない」と、周りで論議になっておりまして・・・
「じゃあ、何に見えるの?」

「どう見てもカンガルーじゃねっ?」
「いや、ネコでしょ!」

・・・そう言われると、そう見えてくる・・・


でも、わたし的にはやっぱり「ファイブ モンキーズ」なんですけどね(^_-)-☆

ひょっとすると、これが正解!ってないのかも・・・
結局、ぱっと見た時の直感!
その人がどう受けとめるか、ですよね(#^.^#)

鏡の中にいる動物たちや、草花、昆虫たち・・

あなたには、どんなふうに見えますか?

銅鏡の基礎①「どこが鏡?」

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銅鏡に関する基礎的なお話をするシリーズです。

 先ほども電話でのご質問で、「銅鏡はどこで顔を映すの?」というのがありました。

 展示室でも、来館者から
「真ん中の半球形の部分で映す説」
「鏡ではなく、鏡箱のふた説」
「水をはって水鏡にする説」
などなど、様々な説が出ています。

 実際はといいますと、銅鏡には裏表があり、写真や展示でよく見かけるのは鏡の裏側になります。
裏面、背面、鏡背面などと呼ばれています。
(逆に表側は、表面、鏡面などと呼ばれています。)

鏡(図録108 異体字銘帯鏡)の鏡面 現在、表側を向けて展示中(9/7~12/19) 当時はもっと輝いていたが、今は曇っている。 同じ鏡の鏡背面(裏面) 
 「な~んだ」と思われるかも知れませんが、現代の鏡の多くは壁にかけられており、「裏側」という発想がなく、気づきにくいのかも知れません。

 「じゃあ、なぜ展示室では裏側ばかり見せているの?」と思われるかもしれませんが、表面にすると、どれもツルツルの同じようになってしまうからです。鏡の特徴をわかるようにするには裏向きにして展示せざるを得ないのです。

 当館では復元鏡を制作し、手にとって鏡の裏表を見ていただけますし、重さも感じていただけます。 一度、復元された銅鏡に顔を映してみてはいかがでしょうか。

五獣紋鏡

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この秋から新しく展示している鏡(図録75)を紹介します。
 名前は五匹の獣がいることから、五獣紋鏡(あるいは五蜼紋鏡。「蜼(イ)」は猿の一種)と呼ばれています。径14.2cm、重さ186g。秦~前漢のころと考えられています。


 この鏡の特徴は周縁がなめらかなカーブを描いて立ち上がっていること。このように匕(さじ=スプーン)状に凹んだ面を「匕面(ひめん・さじめん)」、そして匕面をした縁を「匕縁(ひえん・さじえん)」と呼んでいます。
鏡の平面図(黄色の部分が匕面となる)

鏡の縁部分の断面図  こうした匕縁をもつ鏡は戦国時代の銅鏡の大多数に認められ、前漢はじめまで続きます。  特に最外縁の上部の尖った部分は、古い時期には面をもち、次第にその幅が狭くなり、やがては尖るように変化することが知られています。本鏡は鋭く尖っているので、比較的新しい時代、戦国時代末以降の特徴をもっていることになります。

 厚さも非常に薄く、1~2mm前後しかありません。手にすると驚くほど軽く、よくこんなにも薄く仕上げられたものだと、技術力の高さに感心し、割れないかとドキドキしてしまいます。

 さて、主紋様である五匹の獣。長く巻いたしっぽが特徴的でオナガザルのようにも見えますが、顔は狐で耳はネズミのよう。そしておもしろいのがそのポーズ。


 左前脚を外側の円帯につけ、右前脚で前方にいる獣のしっぽをつかみ、左後脚を大きく後方へ振り上げ、右後脚で内側の円を踏みしめています。まるで天地を支え、しっぽをつかみながら、ぐるぐる回っているようです。
 このようなデザインの鏡は他にも見つかっています。それらは獣の形態や,、頭数が3~5匹になるなどのバリエーションがあるものの、ポーズはよく似ています。天と地を支え、しっぽをつかむことには、単に愛嬌があるだけではない何らかの深い意味があるのでしょう。

東京国立博物館所蔵鏡 (画像番号:C005994) (列品番号:TJ-631) (http://webarchives.tnm.jp/) 獣の背景にある細かな紋様(地紋:じもん)は、羽状の紋様とその隙間にある小珠紋(ちいさい点々)からなっており、他の青銅製品にも共通する紋様です。龍の一種である螭(ち)が退化した紋様と考えられていることから、「羽状獣紋」と呼び、これが地紋となっているので「羽状獣紋地」、そして、こうした地…

鏡子の鏡通信⑨「ダンスユニット ~ファイブ モンキーズ~ のデビュー!」

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最近、朝晩が涼しい、というよりは寒くなってきたなぁと思っていたら・・
9月も終わろうとしているではありませんか!!!

ほんと、月日が経つのは早いですね。
展示替えをしたのが昨日のような気がするのに・・
展示替えによって初お目見えした鏡の中に、かわいらしい紋様の鏡があります。
もちろん、私的に・・ですけど(^^;
それは、「五獣紋鏡」という鏡です。

見て下さい!!このかわいらしさ!!
どう見ても、オナガザルが輪になって踊っているようにしか見えません!!

オナガザル?どこが?
はい、そうですね。私的には、と言いましたよね?
サル好きにはそう見えるのです(笑)
片足でバランスをとりながら、 片手でなぜか、隣のコのしっぽを掴み、そして踊っているような・・

私には、そんな感じに見えます(#^.^#) もしかしたら、手と手をつなぐみたいに、手としっぽをつないでいるのかなぁ・・
そう思ったら、ますますかわいくなってきちゃう(^^♪